「家計簿ってつけるとお金が貯まるの?」
「収支計算しているだけなのに意味あるの?」
「簿記3級って、取得して意味があるの?」
上記のような疑問に対して
以下の経験を持つ私が解説します。
1、日商簿記検定2級の資格を取得(約20年前)
2、会社で経理の仕事をしていた(約15年前)
3、一人暮らしをして以来現在にいたるまで、個人の家計簿をつけ続けている(約15年間)
介護福祉士として
仕事をしている私であっても、
上記のように現在も
「会計」とは切っても切れない関係です。
本記事では、
「簿記の知識」
と
「家計簿」の重要性
をもって答え、
それらを活用することで
年収が低くても
有効的にお金は増やせる
ということを述べています。
逆に、
簿記の資格をとるための
基礎的な技術自体は
いっさい書いていません。
「簿記を学ぶことで、
これこれこういうメリットがありますよ」
という事を書いています。
その点、ご了承ください。
もくじ
簿記(ぼき)とは何か、歴史とかややこしいことを省いて簡単に説明
簿記の基本
1、損益計算(P/L)
●入ってくるお金 ー 減るお金
= 差額で自分がどれだけ儲けたか(黒字、赤字)
2、資産負債把握(B/S)
●今持っているお金 ー 今借りている借金
= 差額で本当の自分のお金はどれくらいか
1は一定期間、2は一定の時点においての記録となります
おおまかにいうと基本はこれだけです。
仕訳・勘定科目とか、商業簿記・工業簿記とか、いろいろな要素がありますが、
個人でお金を増やすために最低限覚えるべき知識は上記のものです。
「え?
自分のもっているお金くらい
自分でわかるよ」
と思う方。
収入と支出について、
月単位、年単位で正しく把握し、
そして予測ができていますか?
大体の場合、
収入は給料からなので、
収入は給与明細を見ればわかりますよね。
でも
支出が月にいくらあるか・・・?
把握していますか?
給料が毎月銀行に振り込まれて
それを引き出している額との差額・・・
銀行預金の残った額・・・?
・・・じゃないんです。
そもそも
生活の中でどの費用を削ったら良いか、
逆にどの費用にお金を支出したら
逆にお金が増えるか・・・?
ということが把握できますか?
簿記の知識がないと
簿記の知識があることのメリットよりも、
ないことのデメリットの方がピンときやすいと思ったので、
それを下図にしてみました。
簿記の知識がないと(結論)
● 自分の収入と支出を月単位で把握できない
→ 収入ー支出の差額のわからないと
黒字赤字かがわからず
有効的なお金の使い方ができない
→ 将来の予測が立てられない(予算が組めない)ので、
やはり有効的なお金の使い方ができない
→ 収入を上回る支出をしても気がつかず
いつの間にか家計がマイナスになっていく
→ お金を増やせる仕組みがわからないので、
自分の頭で考えられず、
民間の医療保険など無駄なものにお金を使ってしまう
→ 結果、お金は貯まらないし、増やせない。生活は苦しいまま。
わたし自身、
世間的に給料が低いと言われている
介護の仕事をしていますが、
管理職であることもあり
現在の年収は500万くらいです。
日本人の年収の
「中央値」は何とか超えている
ということになりますね。
ですが
20代前半の頃は
月収手取り11万とかで
一人暮らしをしていた時期もありました。
そのころから
コツコツと有効的にお金を
溜めて使ってこれたのも、
簿記の知識があったからかなと思います。
私が低収入からマイホーム購入をするまでの経緯については、
↓こちらの記事↓からどうぞ。
商業高校のススメ
私は普通高校ではなく
商業高校に進みました。
当時の志望動機は、
「偏差値が低く入りやすかったからw」
両親には申しわけないが
それだけのコト。
しかし今思えば、
商業高校で簿記に出会ったの
は本当にラッキーなことでした。
これを見ている方は
ほとんど社会人なんでしょうか。
もしこれから
商業高校を考えている方、
もしくは現在在学中の方がいれば、
将来、お金を効率的に増やすためのチャンスです。
私に簿記を教えてくれて
大学進学まで導いてくれた恩師の先生が
言っていたことがあります。
「この先お前たちが
どんな仕事につこうとも、
簿記の知識は絶対必要になるんだよ」
ということばです。
まさにいま、
その通りの結果となっています。
簿記の知識の活用法
では
実際に簿記の知識を身に付けたとして、
どのように活用できるのか?
前項にて
簿記の知識がないことについての
デメリットを書きました。
逆に言えば
簿記を学ぶことで、
前項のデメリットに記載された損をしなくてすむ
ということになります。
収入 ー 支出 で どれだけ黒字、赤字が出ているか把握できる
収入と支出の差額が利益です。
もし支出のほうが大きければ損失となります。
もし
この差額が黒字か赤字かが
わからなければ、
おそろしいことになります。
赤字であれば
生活費のどこにお金がかかっているか、
どの部分を減らせるかを見なおしたり、
収入額を増やすにはどうしたら良いかを
考えなければいけません。
逆に黒字であれば
今後の利益の予測もたてることができます。
「毎月これだけ利益が出ているのだから、
ここまでは貯金して、
ここまでは急な出費の割当てにして(引当金)
ここまでは投資にまわして将来的なお金を増やそう」
という堅実な考えができます。
正確な黒字の数字を
把握するというのは
メンタル面でも
良い結果をあたえてくれます。
どうやれば支出を減らせるか考える指標になる
ものすごい
極端な話になりますが、
あくまで参考例として聞いてください。
月々
通院費が5000円
医療保険料が5000円
サプリメント代に5000円
かかっていたとします。
※ ここではわかりやすく
家賃や食費など他の費用は一切除外するものとします。
合計は15000円ですね。
この方は病気がちなので、
毎月通院で5000円かかっているし、
将来の病気に備えて医療保険料月々5000円払っています。
それに加えてサプリメントも5000円。
「サプリメント飲んでも
体がよくならず通院しているし
よくならないものに5000円かけているのか・・・?」
「いっそのこと
余計な出費だから
サプリメントは飲まないほうがいいんじゃ?
そしたら3つの合計10000円ですむよね・・・」
と考えるのもありです。
ですが、一方こういう考えもできます。
サプリメントを5000円のところ、
「もっと良質で良いサプリメントを飲もう」と考え、
月7000円購入することにしました。
その結果、
高級なサプリメントにより体
調がものすごい良くなり
全く通院をしなくなり
医療保険も高いのでやめてしまいました。
結果、
月々かかっているお金は7000円になりました。
サプリメント代を削減したときの
10000円よりも全体の出費は減り
さらに健康にもなっています。
上の例はものすごい極端な例ではありますが、
「どこにお金をかければ
逆に生活のコストパフォーマンスが良くなるのか・・・?」
ということを考える一例ではあります。
この他、
車での移動を多くしてガソリン代が増えるか、
公共の交通機関を利用した交通費が増えるか、
どちらがトクか・・・などを考えるきっかけにもなります。
もちろん
家計簿をつけていなければ
どこにどれだけお金がかかっているかもわからないのですから、
考えようも分析のしようもありません。
民間の医療保険が本当に必要どうかかがわかる
簿記を学んでいると、
損益分岐点という考え方を学びます。
企業が新商品などを生産、出荷したとして、
最初は人件費や材料費などの生産コストなどで赤字だったものが、
売り上げを増やし、その生産コストを上回るようになります。
(もちろん、失敗して赤字ということもありますが・・・)
その赤字(損失)から黒字(利益)に変わる点のことを損益分岐点といいます。
個人の家計においても
損益分岐点を考えることは、
長期的な支払いが本当に大切かを
見きわめるきっかけになります。
こうしたものを追求していくと、
「民間の医療保険は本当に必要なのか・・・??」
という疑問をもちます。
「入院すると不安だから・・・😓」
「死んだら家族に迷惑をかけるから・・・😫」
という漠然とした理由で、
保険に入ることが本当にトクであるのかを
考える知識を得ましょう。
日本には世界最強の保険といわれる
「健康保険」があります。
「高額療養費制度」があります。
こういったものを計算しないで、
月々、月々数千円を払い続けることが本当に得なのでしょうか?
実際に電卓やエクセルで
計算してみたことがありますか?
家計簿をつけましょう
よく
「家計簿をつければお金がたまる」
って言われますよね?
今までの解説で、
自分の収入と支出を計算して
生活に活かせるということは
お伝えしてきました。
なので
お金を増やす為に
家計簿はぜったい必要です。
家計簿はお金を貯める為のものではなく、お金を増やす為のもの
現在では
銀行の預金利息が微々たるものなので、
銀行にお金をおいておくだけでは
お金は増えずに寝たままです。
貯金しておくということは、当面使わないということ。
当面使わないということは、寝かせておくということ。
どうせ寝かせておくのなら、投資をして増やしましょう。
今の時代、
資産運用のための投資というのは
当たり前の時代になっています。
個別の銘柄をどの程度購入するなど
よほど勉強していないとわかりません。
(私も介護福祉士であって、投資の専門家でないのでわかりません)
しかしそのために
投資信託があり、積立投資という方法があります。
つみたてNISAなど金融庁がバックアップしている税制優遇制度もあります。
それでも周りの人にこういう話をすると、
「投資って怖い・・・元本割れがあるじゃん😓」
という意見も聴かれます。
確かにリスクはゼロではないです。
ですがリスクというのは投資だけでなく、
銀行預金でもタンス預金でも存在します。
銀行預金は日本円に投資しているんです。
インフレや円安のリスクもあります。
それよりも、
「リスクがどれだけあって、
どれだけ利益の見通しがたてられるのか・・・。」
「今の自分は生活費をのぞいて
その他のお金でどれだけのリスクを
かけることができるのか?」
こういったものを見きわめること・・・
それも人から言われてではなく、
自分のアタマで考えることが大切です。
それには簿記の知識、
会計的な知識が必要であり、
生活費を正しく把握して
収入と支出の予測をたてることが必要です。
なので家計簿をつけることは必須なのです。
「投資って怖い・・・元本割れあるじゃん」
「そうですね。
何の知識もなく投資をすることほど
怖いものはないです」
家計簿アプリやエクセルなどのデジタルツールを活用する
家計簿をつけるのが面倒・・・という人にも、
今の時代はパソコンの家計簿ソフトや、
スマホのアプリがあります。
私の場合はエクセルを使い、
自分の生活スタイルに適したものを
自分で作り、適宜カスタマイズしています。
ほとんどが
スマホで完結する時代です。
エクセルで
いちいち数字を入力するというのは
不便かもしれませんが、
簿記を昔からやっていた私としては
自分で使いやすいものを
自分で作ったほうが良いのです。
簿記の資格は取った方がいい?
「簿記の資格は何級を目指したほうが良いのでしょうか?」
「スクールに行く、
あるいは通信教育で学ぶなど、
お金をかけてまで簿記の資格を取る必要はありますか?
個人の収入に役立てたいのなら3級で十分
私は高校の時に
日商の簿記検定2級を取りましたが、
正直今げんざいまで、
個人として生活に役立つ知識は
3級までまでの知識で十分です。
企業で経理の仕事につきたいのなら
2級、1級を目指すのも良いですが、
個人で会計知識を身につけるのなら
やはり3級で十分かと思います。
資格取得を目指すために、
スクールか通信教育か、市販の教材か・・・
というところで迷いそうなところです。
「資格をとる」という目的であれば
独学でもスクールでも
生活スタイルにあわせて
選択すれば良いと思います。
今は動画などでも
簿記講座もたくさんありますし、
市販の教材とかけあわせて
勉強しても良いかもしれません。
勉強にもお金はかかりますが、
その分、時間を節約して
資格をとることもできます。
資格を取ることより知識を得ること
「資格取得を目指す」というのは
勉強するためのモチベーションアップになり、
実際に資格を取得すると就職に有利な場合もあります。
(私も資格がなかったら就職できていませんでした、多分)
ですが、
大切なのは資格取得が
最終目的ではなく
実生活に活用できることです。
簿記の知識を活用して
無駄のないお金に困らない生活をすることです。
私自身も
少ない月収、少ない年収で得たお金を
有効活用して、
今はまったくお金に困らない生活を
おくれています。
もしも
会計的なモノの考え方ができなかったら、
利回りの良い投資よりも、
住宅ローンの繰上げ返済を
ひたすらがんばることを
選んでいたかもしれません。
何が自分にとって得か・・・。
それは自分の生活スタイルによって異なります。
自分で考えて
行動しなければいけません。
その、考えるための指標として、
簿記の知識を学ぶことをお勧めします。
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