毎日落ち込み、生きるのがつらい
薬で症状をおさえ続ける生活は嫌だ
動悸や不安などの体質を改善したい
パニック障害やメンタル疾患を改善したい
不安やイライラに効果のある
漢方について知りたい
このような思いを
かかえている方に対して本記事では、
不安やイライラに効果のある漢方薬を
ご紹介しています。
そもそも漢方とはどういうものか?
漢方はどれくらい飲み続ければ良いのか?
どこで買えるのか?値段は?
こういった視点で
お話ししていきます。
もくじ
漢方薬で不安症の体質改善
漢方薬のお話しをする前に
そもそも
東洋医学に対して
世間の評価はいまだに低い
ということをお話しします。
東洋医学には
漢方だけではなくて、
気功、太極拳、ツボ押し、鍼灸、
養生(薬膳など)
など
たくさんの分野があります。
でも
「気功とか、なんだか怪しい・・・。」
「ツボを押して、本当に効果あるの?」
と思っている方も
少なくありません。
私もそうでした。
不安に効く薬といえば
デパスですよね。
その効果が優れていることは
わかっているのですが、
依存性などを考えると
それを飲み続けるのもどうかな・・・?
と思ってやめました。
ところで、
私が最初に漢方薬を
飲んだのは
高校生のときです。
胃を悪くしていて
父親に連れられて
漢方薬局へ行ったのが
きっかけです。
しかし初めて飲んだとき、
「なんだこれ、クソまずい!オェ〜!」
「本当にきくのか、こんなもの」
となり
2、3ヶ月しか
続きしませんでした。
結局
少し飲んだだけでは
効果がでないんですよね。
そして
この記事内で解説していますが、
漢方薬局は健康保険がきかないので
高いです。
東洋医学には2000年の歴史がある
東洋医学じたいは
2000年以上前に中国で生まれたものです。
もし
まったく効果がないものならば、
もはや2000年という期間の中で
衰退しているでしょう。
今げんざいも
その手法や概念が
うけつがれていることこそが、
東洋医学のちからの証明
といって良いでしょう。
私は10年以上前に
介護福祉士の資格の勉強をした際に
テキストに漢方薬についての
記載がありました。
日本の医療や介護業界においても
その効果は認められている
ということですね。
何より私自身も
漢方薬を飲み続けることで
精神的に安定できています。
本記事では
不安やイライラ、恐怖症などで
悩んでいる方のために
そういった症状に効果のある
おすすめの漢方薬を紹介していきます。
漢方薬の飲み方と服用期間
漢方薬と西洋薬では
飲み方が少し異なっています。
ここでは
私の漢方医の先生から
聴いたアドバイスをもとに
私自身が実践して
効果を得ている飲み方を
お話しします。
漢方薬の正しい飲み方
漢方薬は基本的に食前に服用します。
食前といっても、
食べる直前よりも、
食事の40分以上前が好ましいです。
そもそも
漢方薬は空腹で飲むのが
基本となっていますので、
このような時間を開けて飲むことが
必要なのです。
また、
漢方薬の効果的な飲み方ですが、
粉状の漢方薬は
熱湯などに溶かして
飲むのが良いです。
本来、漢方薬は
自然の生薬を弱火で煮詰めて
「煎じて飲む」
ことが基本です。
ですが、
一般人がそこまでの手間を
かけられませんし、
基本的に処方されるものや
市販のくすりは
粒子状の薬がほとんどです。
少しでも本来の飲み方に
近づけるために
お湯に溶かして
風味を楽しみながら
のみましょう。
漢方薬に慣れていない人は
その風味じたいが苦手なのですが、
精神を安定させることを目的に飲む場合、
「香り」も重要な要素なのです。
漢方薬を服用する期間
漢方薬について
結論から言うと、
飲んだその日に劇的な効果が
得られるものはないでしょう。
私自身、現在は
『半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)』という
漢方薬を
3、4年のみ続けています。
飲み始めたことで
安定につながるブラシーボ効果もありますが、
最初のうちは
基本的に体質は変わっていない
といってよいでしょう。
途中でやめたりせず、
長い期間服用することで
自分の体質じたいを改善していくということが
重要です。
それが1ヶ月なのか、半年なのか、1年なのか
それは漢方薬や、個人の病気のていどにもよります。
繰り返しになりますが、
私自身は安定のために
現在も飲み続けています。
<参照リンク>
【不安への対処法】会食恐怖症を克服する③実践編2【身体的自己改善】
不安やイライラに効くおすすめ漢方薬
この項では、
不安やイライラに対して
効果のある漢方薬を
私が実際に飲んだものも含めて
ご紹介します。
健康保険が
適用される漢方薬のみの
紹介とさせていただきます。
その点ご了承ください。
抑肝散(よっかんさん)
<症状・体質>
体力中程度をめやすとして
幅広く用いることができる。
神経がたかぶり、怒りやすい、
イライラなどがあるものの次の諸症
<効能・適応症>
神経症、不眠症、
小児夜泣き、小児疳症(神経過敏)
歯ぎしり、更年期障害、血の道症
<解説>
この抑肝散は
漢方薬になじみのない人でも
聴いたことのある薬ではないでしょうか?
アルツハイマーやレビー小体型の
認知症の症状にも使われています。
私の勤務する介護施設でも
抑肝散を服用されている方は
多いです。
私自身も漢方薬局で処方されて
一時期飲んでいたのですが、
不安症状よりもイライラを抑えるような
感じがありました。
自分はイライラというより
不安の症状が強かったため、
この薬自体はあまりあわなかったようで、
すぐに別の薬に変更になりました。
またこの抑肝散は
イライラや興奮をともなう不眠にも
効果を発揮することがあります。
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
<症状・体質>
体力中程度をめやすとして
幅広く応用できる。
気分がふさいで、
咽頭・食堂部に異物感があり、
ときに動悸、めまい、吐き気
などをともなうものの次の諸症。
<効能・適応症>
不安神経症、神経性胃炎、つわり、咳、
しわがれ声、のどのつかえ感
<解説>
私自身、長年服用しており、
不安の解消に
多大な効果を発揮している
おすすめの漢方薬です。
参考記事
【不安への対処法】
会食恐怖症を克服する②実践編1
とくに
不安で何度もトイレに行くような
過敏性腸症候群であったり、
吐き気、喉のつかえなどに
くる場合には
とても有効です。
風邪でもないのに
喉に違和感があり
よく咳払いをしてしまう症状にも
効果的です。
別の解説ページを設けています。
安中散(あんちゅうさん)
<症状・体質>
体力中程度以下で、
腹部は力がなくて、
胃痛または腹痛があって、
ときに胸焼けや、げっぷ、胃もたれ、
食欲不振、吐き気、嘔吐
などをともなうものの諸症。
<効能・適応症>
神経性胃炎、慢性胃炎、胃腸虚弱
<解説>
イライラや不安、神経を使うときに
胃がキリキリ、ズキズキと痛むような時に
効果を発揮します。
仕事で神経を多く使ったり
常に緊張して
それが胃にくるような人には
おすすめですね。
市販の薬の中には
この安中散が含まれているものが
あります。
たとえば太田漢方胃腸薬II。
私もお守りがわりカバンに入れ
神経がはりつめて
胃の痛みがあるときは
すぐに服用します。
漢方薬は長く飲み続けることで
体質を改善するのが基本ですが、
この安中散が含まれた
太田漢方胃腸薬IIは
飲むと胃がスーッとして
気持ちいいんですよね。
介護の仕事は
職員にもご利用者にも
気を遣うので重宝しています。
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
<症状・体質>
体力中程度以上で、精神不安があって、
動悸、不眠、便秘などをともなうものの次の諸症
<効能・適応症>
高血圧の随伴症状(動悸、不安、不眠)、
神経症、更年期神経症、小児夜泣き、便秘
<解説>
「眠れない!」
とイライラしてしまうときに
服用するようにしています。
特に私は
夜勤前に睡眠をとったり、
夜勤明けでも昼間に寝たりするので、
緊張から解放され
安眠できるように
夜勤の前後で毎回服用しています。
参考記事
【不安への対処法】夜勤の不安に対処する②【改善案の模索】
漢方薬の価格と買い方、選び方
私は今まで
漢方薬の買い方を
何度も変えています。
目的や用途によって
使い分けると良いでしょう。
ドラッグストア
最初は複数の書籍で調べて
自分だけの視点で
市販のものを
ドラッグストアで買っていました。
「漢方ってイマイチ信用できない」
と思う方が
お試しで買うのにも
良いかもしれませんね。
市販の薬は
ツムラやクラシエなどの
メーカーがありますが、
保険で処方されるものに比べて
基本的に割高です。
前項でお話しした通り、
漢方薬というのは
長期間服用していくことで
体質じたいを改善していくものなので、
長期的に服用するとなると
市販の薬を買うのは
コスト的に一番ソンをします。
ただし
本記事で紹介しているような
不安に効果がある漢方薬は
安中散のような即効効果が
あるものもあります。
安定した品質と
プラスチックで包装され
スティック状になっているものは
携帯しておくのに
非常に便利ですね。
常用的に服用しない場合や
以前は常用していて
服用頻度を減らしたい場合など
有効的に活用しましょう。
漢方薬局
漢方薬局では
薬剤師の方が
じっくりとこちらの悩みを聞いてくださり
それに応じた漢方薬を
薬局で調合してくれます。
私の場合は初診で1時間・・・
そして薬があわなくて
何度も調整して
別の薬にしてもらいました。
その場で調合して
紙製のフィルムで包装されるので
プラスチックのパックで
包装されたものよりも
効果が高そうな感じもしますね。
でも実際はそこまで
効果の違いは
感じられませんでした。
そしてなんといっても
薬局の漢方も
値段が高すぎます。
薬局で直接漢方を作ってもらうと
健康保険の適用が一切できません。
漢方薬局によって
値段に差がありますので
注意です。
私の場合は
とても良い薬剤師さんに
出会ったのは良かったのですが、
月2万円という値段は
当時の私にとってつらく
結局やめてしまいました。
漢方医から処方を受ける
本気で体質を改善していきたい
と思うのなら
最初から漢方医に
処方してもらうのが良いです。
ただし、
大きな大学病院で
漢方医がいる場合でも、
「健康保険が適用されない」
という場所もありました。
私も漢方を処方してくれるところを
探し続けましたが、
インターネットでは基本的に
出てこないことも多いです。
結果的には
書籍で調べて
隣の市の漢方医を見つけました。
(クルマで15分くらい)
漢方薬は
長く服用するという観点から、
通いやすい病院を
探しましょう。
繰り返しになりますが、
健康保険で処方してくれる場所を
選ぶことは必須です。
漢方だけでなく、食生活も大切
私は本記事で紹介した漢方薬の他にも
葛根湯(かっこんとう)
六君子湯(りっくんしとう)
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
などの
服用歴があります。
(六君子湯(りっくんしとう)に関しては
胃腸の漢方薬として有名です。
わたしもお腹の調子が悪く
最初に病院にかかったときに
処方されたものでしたが、
ストレスからくるものだと
半夏厚朴湯のほうが効くと言われ
薬が変更になっています。)
風邪に効くものや、
エネルギーを補給するものなど
不安に関係するもの以外にも
漢方薬を有効につかっています。
漢方医の先生や
漢方薬局の薬剤師さんに話を聴くと
同じことを言われると思いますが、
基本的には生活習慣が基礎です。
そして
東洋医学では
<「食」は基本>
という考え方を大切にしています。
私も生活に取り入れている
マクロビオティックは、
東洋医学の薬膳料理や
お坊さんの精進料理と
通じるものがあります。
<参照記事>
【不安に負けない食生活】
一ヶ月間、夕食を食事を玄米と味噌汁だけにしてみた結果
せっかく漢方薬で
体質改善をしようとしているのに、
体に悪いものを食べていては
本末転倒です。
食生活や生活習慣を見直し、
不安や恐怖症を改善し、
いきいきと楽しい生活を
おくっていきましょう!
今後もこのブログでは、
不安への対処法や
健康的な食生活について
情報発信をしていきます!!
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