【スピリチュアル】生と死について考える漫画『火の鳥』【輪廻転生、因果応報】

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この記事は前回
【スピリチュアル⑨】
スピリチュアル記事を書く理由
【スピリチュアルを学ぶメリット】
スピリチュアル ブログ 書く理由 シルバーバーチ

からの続き
スピリチュアル記事になります。

 

今回は手塚治虫先生の不朽の名作である
漫画『火の鳥』について紹介します。

今さらここで解説する必要もないほど
有名な漫画ですが、
今回はこの『火の鳥』を
スピリチュアル的な視点で考えてみます。

まだ読んだことがないという方も
この機会に
興味をもっていただけると幸いです。

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手塚治虫先生の名作漫画『火の鳥』

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手塚治虫先生のライフワーク『火の鳥』

 

『火の鳥』は手塚治虫先生の
ライフワークとされる漫画です。

複数の出版社から
違うバージョンのものが発行されていますが
オリジナル版では全12巻(別巻含む)あります。

わたしが最初に読んだのは
小学校の図書館で
その時は内容が難しいと感じて
最後まで読めませんでした😅

大人になって
あらためて興味を持ち、
全巻一気買いして読みました。

全巻・・・といっても、
実はこの『火の鳥』は
未完なのです。

 

過去、未来、
様々な時代を交互する未完の物語

 

『火の鳥』は全編にわたって、
過去と未来の世界が交互に描かれています。

第1巻の『黎明編(れいめいへん)』では、
邪馬台国の時代です。

しかし、第2巻ではいきなり未来の世界、
この漫画の結末が描かれてます。

火の鳥 手塚治虫先生 過去 未来 交互

3巻はふたたび過去に戻るのですが、
1巻より少し後の時代。

4巻はまたまた未来へ。
ですが結末であった2巻より前の時代。

このような具合で、
だんだんと現代(当時)に近づいてくという
壮大なスケールで描かれています。

 

しかしいざ現代編が描かれる前に
手塚治虫先生が亡くなってしまい、
それが未完である理由です😓

残念・・・。

全編にわたって火の鳥が登場

 

作品のなかで、
火の鳥は全巻を通して
どの時代にも登場します。

時には鳳凰(ほうおう)とも呼ばれ、
時にはフェニックスと呼ばれています。

どの時代でも
火の鳥の血を飲むと不老不死になる・・・
と言われつづけています。

といっても、
この物語は全巻を通して
火の鳥じたいが主人公ではなく、
火の鳥を追い求める
その時代の人々の生き様を描いています。

伏線が回収されていく凄さ

 

全12巻の中では
過去、未来が交互に描かれており、
読んでいる方も良い意味でパニックになり、
壮大な世界、宇宙を
旅している気分になれます😄

これだけ壮大なストーリーで
手塚先生がライフワークとして
30年以上かけて描いたにも関わらず、
過去と未来、
全ての話のつじつまが合うように、
伏線が回収されていくのです。

こんな物語を
現代の漫画家や小説家が
描けるでしょうか?

今思えば、
ただただ驚愕するばかりです。

スピリチュアル的な視点で見る『火の鳥』

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全巻を通して「生きること」「死ぬこと」がテーマ

 

作品としての面白さを語ったら
キリがないので
ここからはスピリチュアルに視点をおいて
お話しします。

かんじんなストーリーの話ですが、
この『火の鳥』の作品中においては、

・生命と死
・宗教
・化学
・科学
・宇宙
・倫理
・哲学

など幅広い題材で描かれています。

しかし全編をとおして
共通していることは、

「生きること」
「死ぬこと」

これが全てにおいて
重要なテーマとなっています。
(・・・と感じます)

 

お話しした通り、作品の中では
「火の鳥の血を飲むと不老不死になれるらしい」
という伝説がどの時代にも広まっています。

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しかし、その都度人々は気づかされます。

「永遠の命はありがたいものじゃない」

と・・・。

おそらく
医療が発達した
現代に生きるわたしたちなら

「そんなことわかってるよ!」

と思うかもしれませんね。

 

わたしは介護の仕事をしています。

「食事が食べれなくなっても
胃に穴を開けて栄養を送り込み延命する・・」

これが本当に
本人の望むことであれば良いのですが、
ほとんどの場合、
意思確認はとれずに治療がなされています。

 

『火の鳥』を読むと
人間や動物はなぜ生まれなぜ死ぬのか・・・
ということを
あたらめて考えさせられます。

わたしは他のスピリチュアル本で
スピリチュアル的な考えを取り入れてますが、
この『火の鳥』は
まさに最高の
スピリチュアルな漫画といえるでしょう!


宗教戦争は繰り返す

 

『火の鳥』太陽編では
ことに宗教戦争が大きく描かれています。

『火の鳥』は全体的に仏教色が強い漫画で、
わたしの生き方にも
仏教の考え方が大きな影響を与えているので
すっとお話しが入ってくる感じです。

ですが
太陽編では
主人公がその仏教を敵にまわします。

未来の世界においても
宗教の争いは続くことが描かれているのですが
結局、どの時代になっても
宗教戦争が続くことも述べられています。

火の鳥が示すことは、
宗教は人の作ったもので、
どれも正しいもの・・・

そして
正しいもの同士の争いだからこそ、

止めようがないということです。

だからこの先も
ずっと宗教戦争は続くのでしょう。

実際、この世の中は
手塚治虫先生が作品を通して
予言したとおりの未来になっていますね。

輪廻転生についての考え方

 

仏教の教えの中では
「輪廻転生(りんねてんせい、りんねてんしょう)」
の考え方があります。

人間は死んでも、
ふたたび別の姿で
この世に生をうけるというものです。

この考え方は宗教によって
非常にわかれるところですね。

作品の中では
人間が死んだ後、
必ずしも人間に生まれ変わるわけではなく、
動物や虫に生まれ変わることがあるとも
描かれています。

わたしはこの点に関しては
少し違ったスピリチュアル感をもっており、
それはまぁ、
別の記事にでもお話しできたらと思います。

 

いずれにしても、
「生まれ変わり」という概念は
他の宗教にもあるようです。

因果応報についての考え方

 

良いことをすれば良いことが・・・
悪いことをすれば悪いことが
かえってくる・・
というものですね。

これはわたしも
少し前の記事でお話ししています。

<関連記事>
【スピリチュアル⑧】
因果応報、仏教の考え方
スピリチュアル 因果応報 仏教

この作品の中では、
人間の一生・・・だけでなく、
前世、今世、来世で
自分の行ったことの代償を負う
というのな描かれ方をしていると
わたしは思います。

作品の中で
「因果応報」という言葉は
はっきり使われていないように思えますが、
言葉で語られなくても
自分の行った悪事が同じように返ってくる
という描写がいくつもあります。

作品を通してスピリチュアル的な感想

スピリチュアル 人生が変わった シルバーバーチの霊訓

わたしはこの記事を書くにあたって
改めて全巻を読み返しましたが、
今現在のスピリチュアル感を
改めて考えさせられることになりました。

科学が踏み込んではいけない領域

 

作品の中では
クローン技術、延命治療などが
登場します。

手塚治虫先生が亡くなり
30年が経過していますが、
どんどん科学の進歩は続いています。

2045年くらいには
人口知能が人間を超えるとも
言われていますね。

 

そんな中で私たちが考えなければならないのは
「命」を化学技術でコントロールして良いのか
ということです。

しかし人間が
そのような技術を身につけることすらも
大きな宇宙の法則、
大きな流れの中にあるのかもしれませんが、
いずれにしても自分自身が
倫理観をしっかり保ち
間違った思想を持たないようにしたいものです。

死はありがたいもの、
どう生きるかが大切

 

火の鳥の血を求める
各時代ごとの主人公や敵たちの中で、

「永遠の命なんていらないよ!」

と言い切るのは
わたしの好きな太陽編の主人公です。

 

この太陽編では
「死」というものが
とてもありがたいものだというように
描かれていると
わたしは感じました。

永遠の命を求めるのではなく、
生まれて死ぬまでの間に
どう生きるかというのが
大切なことだとわたしは思います。

そのために人間は
それぞれの役割をもって
それぞれの場所に生まれてきたのでしょう。

この考えを軸として
これからもスピリチュアル記事を
書いていきます。

読んでいない方は1、2巻だけでもオススメ

 

「『火の鳥』を読んでみたいけど
全巻を買うのはちょっと・・・😅」

という方は
1巻と2巻だけでも読まれることを
オススメします。

さきほどお話しした通り、
いちおう2巻で物語の結末・・・結論が
述べられているので、
スピリチュアル的な思想を
養う目的で読むのなら
それでも良いです😄

わたし個人が一番好きなのは
鳳凰編と太陽編ですね!

両方とも主人公が
とても好きです。


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