こんにちは。
以前、人生に影響を与えた小説として
グイン・サーガを紹介させていただきました。
<関連記事>
【コーヒーブレイク】
人生に影響を与えた最高の小説 グイン・サーガ
今回は人生に影響をあたえた
TVゲームとして
ファイナルファンタジータクティクスを
ご紹介します。
このゲームは1997年に
初代プレイステーションで発売された
ずいぶん昔のゲームです。
このブログはおもに
スピリチュアル的な内容を発信していますが、
「人生」
を考える上で
とても面白いストーリーのゲームなので、
取り上げさせていただきます。
もくじ
戦争の無惨さ・・・本当の正義など存在しない
昔ながらの多くのRPGって
悪い怪物、モンスターなどを
やっつけていくイメージが
ありませんか?
このファイナルファンタジータクティクス
(以下、FFT)は、
人間と人間が醜い戦争をおこなっていて、
その真っ只中に
主人公ラムザや親友ディリータが
かかわっていくのです。
発売当時の1990年代は
まだそんなゲームは
珍しかったのです。
今までのRPGは
敵は世界征服をたくらむ悪いやつ!!
というイメージでした。
しかしFFTの世界では
敵、味方、
それぞれが事情をかかえています。
みな、
自分たちの正義のために
必死に生きようとしており、
自分の大切なものを守るために
仕方なく戦っているのです。
そうした事情の中で
戦争が行われていきます。
子供ながらに
ゲームをやっていて思いました。
「主人公ラムザを操作しているけど、
これって別にラムザが正義なわけじゃないな」
・・・と。
まぁ、中には
自分たちの「利権」「利得」を目的に
魔石をねらっている
本当に悪いやつもでてくるんですが、
そうした人たちにすら
事情があります。
利権、復讐、妬み、欲望・・・・
それぞれが事情のある人間たちが
主人公ラムザの前の行手をはばみます。
そして
ラムザに倒された敵たちは
死ぬ間際に家族の名前を呼んだり・・・😔
ゲームとはいえ
罪悪感を感じずにはいられません。
現実世界の戦争も、
宗教の対立であったり、
利権・利得がからんでいたり、
とても複雑ですが・・・
けっきょく戦争をして
人殺しをする以上、
そこに本当の「正義」なんてものは
存在しないのだと思います。
それこそ哲学的な話になりますが、
誰からみても「正義」だ!・・・
と思えるような正義は
存在せず、
結局、
自分たちからみての正義で
国や人びとが動いているのです。
みな、
それぞれの事情があるのですが、
それぞれの立場でしか物事を考えられないから
戦争が起こるんですよね。
このブログで発信しているスピリチュアル記事は、
そうした争い、利権、憎しみ、ねたみなどから解放され、
自分が幸せになり、
まわりの人も幸せになる・・・
自分をふくめて
そんなことをできるようになる人が
少しでも多くなればと思い
いつも書いてます。
平民ディリータのなりあがりストーリー
争いごとがなくなれば・・・
ということを書いた後に、
逆とも思えることを書きます。
このゲームストーリーの
もうひとつのポイントは
努力しだいで人は願望を実現できる
という点でした。
このゲームの主要人物の中に、
ディリータという、
平民の少年がいます。
主人公ラムザは貴族の出であるのに対し、
その親友のディリータは
まずしい平民の出でした。
同じ士官学校に通い
二人は仲を深めるわけですが、
ディリータが貴族に妹を殺されてしまうことがきっかけで
ディリータの人生は大きく変化します。
その後、ディリータは
お姫様を誘拐したり、
ある勢力に取り入ったり、
重要人物を暗殺したり・・・
紆余曲折ありながらも
最後は国王にまでのぼりつめます。
ゲームの中で
彼のサクセスストーリーは
主人公の行動の裏側で
何気なく描かれている部分であり、
「ディリータが国王になった!!」
という大きなイベントもありません。
このファイナルファンタジーでは
人間そのものの力は
とくだん大きく描かれておらず・・・
平民だったディリータが
とくべつ戦い能力に
すぐれていたわけでもありません。
でも、
彼は自分なりの理想や
それを実現するために前に進み続けることで
それを得たのでした。
ゲームながらに
こんなことを描いているのってすごい・・・
と思いました😓
しかし
大切な人を守ったり、
理想の世界を実現するために
王になったというのに、
彼に待っていた結末は
あまり幸せなものではありませんでした。
人間は
どんなに努力をして
地位や身分が変わっても、
結局、「幸せ」というのは
そんなもので得られることではないのだと。
結局、
地位や名誉を得たりして
幸せになる・・・ということはないのです。
人間の欲望は際限がなく、
また次の欲望を求めてしまいます。
本質的な幸せというのは
他の誰かを蹴落として、
自分が誰よりもすぐれていると感じることで
得られるものではないのですね。
それをこのゲームが
教えてくれています。