皆さんは窓際族という聴いたことありますか?
私はあります。
むしろ、窓際族になったことがあります(笑)
今日はその体験談をお話します。
もくじ
今さら聴きたくもない窓際族の定義
窓際族は、いわゆる会社が不必要な人間と烙印を押したヒトたちのことです。
重要な役割を外され、机を窓際に追いやられることから、その名がついたそうです。
昭和の時代に流行した言葉だそうですが、平成・令和も存在します。
会社というのは、正当な理由がない限り、辞めさせたい人間をカンタンにクビにはできません。
そのため、本人が望まないような部署へ異動をさせたり、本人が持っていた仕事を別の社員に任せるなどして、本人のやる気をなくさせるようにするのです。
社員からすれば、辞めさせられる方がまだマシなような気がします。
窓際族になった体験談
窓際族と聞くと、重要な仕事も任されず、特に叱責されることもないため、
「ラクそうでいいな!」
「むしろ、そのポジション行きたい!」
と思われる方も多いことでしょう。
しかし、実際に経験をした私がいいますが、生きる気力を失いかけました。
20代半ばにして窓際族になった
現在、アラフォーの私でありますが、窓際族の経験をしたのは、今から十数年前、大学を卒業して初めて就職した会社・部署での事でした。
当時、経理の仕事をしていた私は、上司から叱責されてばかりの毎日。社会人になりたての頃は右も左もわからないため、それはそれで、つらい思いをしたものです。
その後、何とか頑張ってスキルを身につけ、それなりに仕事をこなしていたつもりです。
しかし、上司とのウマは合うことがありませんでした。
その後1,2年が経過したころ、上司よりこんなことを言われました。
「経理の人員を増やすことにしたから」
( ゚Д゚)y─┛~~」
その時私は、
「やった。ラッキー!」
と喜んだのです。
小さな会社であったので、経理は私一人で担当していました。仕事に慣れたとはいえ、電話対応やら発注やらを掛け持ちしており、残業は月に20時間を超えていたからです。
そこで人員が加わると知り、
「単純にこれからは2倍ラクになるじゃないか!」
(*´∀`*)
・・・と自分の負担が軽くなると喜んでいたのです。
しかし、それが窓際族への序曲でした。
中途採用で入ってきたのは、経験豊富なキャリアウーマンA子さん。新卒で経験が少なかった私とは対照的でした。
上司は私に対し、このA子さんに業務内容を教えるように言いました。
私はどこまで教えれば良いか聴いたところ、
上司「全部ね」
私「え」
上司「とりあえず全部教えないと、そこから何を分担して良いか分からないじゃない?だからとりあえず全部教えてね」
まぁ、この意見に納得でした。
その後、私は上司の指示どおり、A子さんに全て業務を伝えました。
業務量が多いとはいえ、覚える内容じたいはそれほど多くなかったので、1ヶ月ほどでA子さんは全て習得できたと記憶しています。
そんなある日、
上司「どう?A子さんの仕事の状況は」
私「はい、業務内容は全部教えています。今は2人で分担して業務にあたっています」
上司「いや、それじゃダメじゃない。単なるワークシェアだよ。まず、教えた業務全部をやらせてみないと」
この意見にも納得でした。
・・・が、社会人経験の少なかった私も、何かおかしいことに気づきはじめていたのでした。
A子さんが全ての業務を担当するなら、私は何をすればいいと・・・??
そしてA子さんは、さすがに他企業での経験が豊富だったこともあり、私が戸惑っていた業務をミスもなく、淡々と進めていくのでした。
効率良くすすめるA子さんを見て、私はますます自信がなくなっていきました。
A子さんが入社し、2ヶ月ほど経ったころ。彼女はほぼ全ての業務を担当し、私のやることがなくなっていました。
私はさすがに耐えきれなくなり、上司との面談に臨みました。
私「今、もう全て引き継いでいるような状況なんですが、私はこれからどうすればいいですか?」
上司「これからもA子さんのサポートをするかたちでいいよ。それか他の部署の手伝いにいって。余った時間は何かやること考えて」
アホだった私もさすがに悟りました。
事実上、これはクビ宣告だと。
ですが幸い私は、人脈に恵まれていました。
務めていた経理の仕事をやめ、知人の紹介で介護業界へ転職することになったのです。
その後、介護業界では長年勤め上げることができました。
何の役に立てないのは地獄だ
A子さんがすべての業務をこなすようになり、私はデスクの前に座って電話応対とかをする日々でした。
電話もずっとかかってはこないため、それでも暇でした。
月20時間ほどあった残業はゼロに等しくなりましたが、毎日何のために出勤しているのかが分からず、本当につらい日々だったのです。
残業まみれのブラック労働は地獄ですが、仕事を奪い去られて、「お前は価値のない人間だ」と宣告されるのもつらいものです。
どちらがつらいかというと、両方体験した私から言わせると同じくらいでしょう。
誰の役にも立っていないというのは、本当に憂鬱になります。
とはいえ、何はともあれ、こうして仕事が任されなくなるということは、第一に自分が使えない人間だったからにすぎません。優秀な人間であれば、A子さんのように時間内に業務を終わらせていたはずですし…。
悪いのは結局、実力不足だった私自身なのです。
その後、介護の仕事についてからは心機一転、
「くそー、絶対に見返してやる!」
٩(๑`^´๑)۶
という反骨精神でがんばりました。
介護の仕事をはじめて、人や同僚から「ありがとう」と感謝される日々。
また忙しい日々が戻ってきましたが、窓際族を体験した私からすれば、『働ける喜び』は本当にありがたいものでした。
窓際族になりそうだったらどうするか?
今、私は十数年勤めていた介護業界を一度辞めて、ニートの状態です。
一見、あの窓際族のころに逆戻りした感じもします。
ですが、時代は変わりました。
あの時とは違います。
今、自宅にいる状態であれば、ブログや電子書籍の執筆、イラストを描くなどしてやることは無限に生み出せます。
よく、「個」の時代と言われますが、これからは自分の価値を自分で作っていける時代なのだと思いました。
それは収入の大小に関係ありません。私も現在の主な収入源は仮想通貨投資だったりして、その他は地域の活動やボランティアなど社会貢献などをしていきたいと思います。
窓際族はイヤだけど、会社を辞めるのはもっとイヤだ・・・という方がいれば、人脈を頼って部署異動させてもらえるなども良いでしょう。
[…] 【働ける喜び】 社内で窓際族を体験したことありますか? […]