おはようございます。
皆さんは自己啓発書って読みますか?または、過去に読む機会はありましたか?
私はけっこう好きなんですが、新しく発刊されるものはほぼ買わなくなりました。
理由は、自己啓発書はもはや過去に出たものが優秀すぎて、新しく出るものはほとんど内容が似通っているからです。
結局、言い回しを変えただけに過ぎないなぁと思ってしまうのですね。
なので私は、ずっと昔に買ったお気に入りの自己啓発書を、迷った時には読み返し、勇気をもらっています。
今日は、オススメの自己啓発書を、3冊ご紹介します。
もくじ
夢をかなえるゾウ(1巻〜4巻)
水野敬也さん著『夢をかなえるゾウ』は、2007年に出版された自己啓発書です。現在、1巻から4巻までが発行されています。
これは自己啓発書の部類とされていますが、すべて小説のように物語形式で進むので、とても読みやすいです。
さらに、読者が行うべきことを毎回のように指定してきてくれるので、読む側のモチベーションも上がります。
1巻の内容は、希望を失った主人公のサラリーマンが、ガネーシャというゾウに出会うことから始まります。ガネーシャはただのゾウではなくインドの神様で、物語の中では日本語も話せます。
主人公はガネーシャと接し学ぶことで、夢を見出し生き方を変えていく・・・というものになっています。
ここまで聞くと、なんかありがちなストーリーですよね。でも、これが読んでいてめちゃくちゃオモシロイんですね。
世の中にありふれた自己啓発書は、何だか説教臭くもあります。中には、著者の体験談だけを語っていて、うんざりするものもあります。(このブログも方向性上、人のこと言えませんが、ブログはタダなので許してね)
しかしこのガネーシャは説教臭くないのです。その理由はなぜか?
このガネーシャ、はっきりいってクズ野郎なのです(笑
主人公が一生懸命貯めたお金をギャンブルで使ってしまったり、タバコがやめられなかったり、とても『先生』と呼べるものではありません。
しかし、ここぞというときに筋の通ったことを言い、実際に動いて示してくれるんですよね。これがまた説得力があるんです。
なぜ多くの人は、自己啓発書を読んでも成功することができないのか?
そして、私がはじめてこの自己啓発書を呼んだ時、後半の部分で一番大切なことに気づかされました。
この記事の冒頭でもお話しましたが、はっきりいって世の中の自己啓発本ってほとんど内容は同じような感じだったりするじゃないですか?
多くの自己啓発書は言い回しを変えて同じことを語っています。私自身も学生時代から様々な自己啓発本を読みましたが、『成功の法則』ってのは、はるか昔から存在していて、ほとんど変わらないんですよね。
にも関わらず、読んだ人全員が成功しているわけでも、幸せになっているわけでもありません。
それは何故なのか?
その答えがはっきりとこの本の後半に書いてあります。
2020年に1巻〜3巻まで文庫本として、安価で発売されました。1巻だけ読むのもアリですよ!
人を動かす
デール・カーネギーさん著『人を動かす』は、1936年に出版された自己啓発書です。世界中の言語に翻訳されて、読みつがれています。
この『人を動かす』はもう80年以上も経っているのに、未だに売れ続けています。カーネギーさんの著書として、『道は開ける』も有名ですが、私はこちらの方がしっくりきた感じがします。
『人を動かす』ときいて、『人をコントロールする』というようなイメージを持たれる方がいらっしゃるかもしれませんが、それは違います。
この本では、徹底的に『自分を変える』ことで、人から信頼を得ていこうということを伝えています。
本の項目はたくさんあって、全部読むのも大変かと思います。(翻訳なので、文章も決しておもしろくはないです)
しかしその中でも、
●人を動かす3原則
●人に好かれる6原則
ここらへんだけを読むのでも、十分かと思います。
私はちょうど、社会人になったばかりのころ、右も左もわからず迷っていた時期にこの本を読み感動しました。そして、その後の人生に大いに役立てることができています。
この本を読んでいなかったら今の人生はないし、今でもこの本の教えで大切なところを守っています。何か迷ったときには、カーネギーさんの言葉がふと思い浮かんでくるんですよね。
対人コミュニケーションで迷っている方は、ぜひ読んで見ることをオススメします。
嫌われる勇気
岸見一郎さん・古賀史健さん共著『嫌われる勇気』は、2013年に出版された自己啓発書です。2014年の年間書籍売上第一位になっており、続編の『幸せになる勇気』もあります。
『夢をかなえるゾウ』同様、終始、物語形式ですすんでいきますすので、スラスラ読めてしまいますね。登場人物は最初から最後まで、青年と賢人の2人だけです。
この本は、アドラー心理学の入門的内容になっています。
前項で紹介した『人を動かす』と、相反した部分がアドラー心理学にはあります。アドラー心理学じたいは万人に受け入れられるモノではなく、とっつきにくい印象があります。
私自身も、最初にこの本を読み終えて、何だか腑に落ちない部分がたくさんありました。
『人を動かす』では、他人の理解につとめ、人から好かれるようになるノウハウが書いてあります。でもアドラー心理学はちがうんですね。
『自分がどう立ちふるまおうと、相手からどう思われるかはコントロールすることができない』というのが、アドラー心理学で重要な部分をしめている『課題の分離』という考え方です。
決して、
「人から積極的に嫌われよう」
というものではありません。
誰だって、嫌われて気持ちの良いものではありませんからね。
でも、どんなにこちらから好意を示しても、通じない相手も実際にはいるのです。全員から好かれることはありえないんだという事を、この本の中で改めて学びました。
何度も読むうちに理解できる
この本は読みやすく小説形式で書いてあるとはいえ、それでもアドラー心理学は理解が難しいのです。
私も、初めて読み終えた時はピンときませんでした。しかし、2度、3度読むうちに、非常に心がラクになっていることに気づきます。
自分の人生は、人のために歩むのではなく、誰でもない自分自身のために生きるのだということがわかりました。
対人関係で疲れてしまっている方へ、オススメの1冊です。
自己啓発書の使い方
記事中でもお話しましたが、成功の法則ははるか昔から変わらず、すでに確立されたものであるんですよね。
新しく出る自己啓発書は、そうした過去の知恵の言い回しを変えたものであったり、著者の武勇伝になっているところもあります。
私は自己啓発書というジャンルに関しては、新しいものを買うことはほぼ買うことはありません。過去の名作を何度も読み返し、自分のものにしていくことが大切かと思います。
私はとくに、『人を動かす』を何度読み返したかわからないほどです。
ここでは紹介しませんでしたが、スティーブン・コヴィー先生著の『7つの習慣』という名著もあります。自己啓発書と聴いて、こちらを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
『7つの習慣』は、ビジネスの面において、ロジカル的・具体的なエッセンスがつめこまれている素晴らしい本だと思います。
ただ、読みにくく、万人にオススメできる本だとは思わなかったので、ここでは省きました。私の人生で役立っていることは間違いないので、またの機会にご紹介させていただきます。
漫画版から入るのもアリ
どうしても海外の著書って、翻訳の文章が読みにくくないですか?日本語の言い回しと異なるから、仕方がないとは思います。
そんな中でオススメなのが、漫画版です。その読みにくさを解消しており、その本の考え方を学ぶには最適の入門書です。