今日から、グイン・サーガを1巻から読み返し、その巻ごとに感じたこと、学び、そして人生に活かせることを、このコーナーにてお話させていただきます。
今日は記念すべき第一巻、『豹頭の仮面』です。
もくじ
グイン・サーガとの出会い
・・・と、その前に、あらためてグイン・サーガ全体に関してお話させてください。
以前、このブログでもグイン・サーガについてはお話しました。
<参照記事>
【コーヒーブレイク】人生に影響を与えた最高の小説 栗本薫さん著グイン・サーガ【おすすめ】
上記の記事は小説グイン・サーガを知らない人のために、グイン・サーガの素晴らしさを語った記事でした。
なので、あまりマニアックなことを書いてもウケないと思ったので、本当に書けることしか書いておりません。
しかしこのコーナーを見る人は、きっとグイン・ファンなのでしょう!
ねっねっ、そうに違いありませんよね。
それならば、もうちょっと掘り下げてお話することができそうです。
ちなみにこのコーナーは全て、記事ごとにその巻のネタバレがありますので、その巻を読み終えていない方は閲覧をお控えください。
なので、ストーリーを要約するページではありません。すでに小説を読み終えて内容を知っている人に、ネタバレありで語っていくというコーナーですので、そこのところヨロシクです。
さて、話を戻して、グイン・サーガ全体に関してのお話です。
私がグイン・サーガにはじめて出会ったのは今から20数年前、学生時代でした。
そのころはもうすでに1巻が発売されてから10数年以上も経っていたため、70巻くらい出版されていた気がします。もちろん、栗本薫先生もご存命でした。
すでに圧倒的な巻数で、まだ終わっていない小説というだけで興奮しました。そして、豹頭の仮面を開き読み始めたとき、
「これから始まる壮大な物語に自分が旅立てるのだ」
・・・というワクワク感がもう止まりませんでした。
当時は実家にいて、自分の部屋でコツコツと読んでいた記憶があります。この小説は出先で読める本じゃありません。集中して自分の世界に入れる場所で読まなければいけないのです(笑
グインと出会う前の人生、マンガばかり読んでいて、小説どころか、活字の本というものは読んだことがありませんでした。今では読書大好き人間になりましたが、活字が好きになるきっかけがグイン・サーガだったのです。
今考えると、はじめて読んだ小説が偶然グイン・サーガだったというのは凄いなぁと思います。
そして、長編小説の中で、いまだにグイン・サーガより面白い・・・と思ったものに出会えていません。
今、私自身はネットで連載予定のマンガを執筆中なのですが、なんかグインに影響を受けてしまったであろうキャラも登場します。
豹人・・・キャラ設定が終わった後に、あきらかにグインの影響なんだと思い知りました(笑
『豹頭の仮面』感想・考察
さて、ここからがグイン1巻の感想・考察です。この巻は言うまでもなく、すべてのはじまりの話ですね。
なんと言っても、この書体というか、フォントが味があっていいですよ。新しく発刊される小説のフォントはくっきりして見やすいのですが、どうも好きになれません。私はこの古い小説ならではの、少しかすれた印字が好きですね〜。
冒頭から、見る者を惹きつけます。栗本先生の文章力、表現力がハンパないです。こんな文章、現代の小説家に書けるんでしょうか?私は栗本先生を超える表現力で書かれた小説に出会ったことがありません。
話の内容はメインキャラのうち、グイン、レムス、リンダ、イシュトヴァーンが登場します。のちに離れ離れになったり、対立して敵同士になったり・・・そんなことは彼らはまだ知る由もありません。
そういえばこの巻では、パロのことをパロスと言っているのですね。ずっと、「パロスパロス」言ってます。いつから、パロに統一されるようになったのだろう?
物語全体を通してどのようなキャラにも優しさあふれるグインですが、最初は何だかちょっと口調が怖いです。ホントに同じ人物なんかなって思うくらい。でも、1巻の最後くらいからは丸くなってきていますね。
イシュトヴァーンはイキイキしてますね!この頃のイシュトは好きです、きっとみんな好きなはず!
イシュトが変貌し始めるのは、あきらかに19巻くらいであのキャラと出会ってからですよね。その変貌ぶりも、グインの魅力のひとつかもしれません。
いずれにしても、しばらくはこの陽気なイシュトが見られます。
巻の最後のほうでは、トーラスのオロが登場します。このオロの登場シーンはほんのちょびっとなのですが、後にあんな重要なキャラになるなんて、思いもしませんでしたね。
最後、グインたちはケス川に飛び込んでこの巻は終わりです。最初にこの第1巻を読み終えた私は、次の日すぐに、書店で2巻〜5巻くらいまでイッキ買いをしました(笑
お金のない学生時代でしたが、あのワクワク感は本当に忘れられませんよ。
また、この巻はあとがきも良いですよね!
のちにあとがきのテイストがどんどん変わっていってしまうのですが、しばらくは栗本先生による公式グイン解説を楽しむことができます。
ではまた・・・